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烈火の炎の土門に再注目しました

2024.06.08
THOMAS
  • 漫画
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Xのトレンドに「烈火の炎」が上がっていて、どうやらアプリで全巻無料で読めるようになっていたみたいだったのですが、偶然にもその直前に「烈火の炎」全33巻を一気読みしていたので感想を書きます。

 

「烈火の炎」は、魔道具という超能力が使えるようになるアイテムを使ってのバトル漫画です。
久しぶりに読み返したら、主人公の仲間の一人の土門という男が一番好きなキャラクターだと気づきました。

石島土門

土門は筋肉バカ的な大男で、思考が単純で直線的な分、超能力バトルではすぐ負けそうな気もするのですが、それでも読者が思ってもみないような方法で勝っていくトリックスター的なところが好きです。

 

たとえば、敵である美人のお姉さんにバトルの前にアフタヌーンティーというか、紅茶を飲むようにすすめられて、毒が入っているのではと警戒していると、お姉さんが先に紅茶を飲んで毒味するというくだりがあって、土門も安心して飲み食いを始めるのですが、しばらくして先に紅茶を飲んでいた仲間の一人が毒で体が動けなくなって捕まっていたことが判明します。
実は毒は紅茶ではなくティーカップに塗られていたというトリックだったのですが、それでもなぜか土門はピンピンしています。

 

 

お姉さんが口をつけたティーカップ(口紅がついてる)と同じところに、土門も口をつけて飲んでいたからでした。

 

間接キスをかましたことについて、カップに毒が塗り付けられていると見越しての作戦だったとドヤる土門。
「嘘だ…あいつは小学生の時に隠れて好きな女の子のリコーダーを舐めていたタイプだ」と、一切気が咎めていない土門にあきれる仲間(ちびまる子ちゃんみたいにサーッと頭の上に線が入って青ざめてます)。

 

 

…というふうに、ギャグとお色気の要素もあるのが「烈火の炎」の好きなところでした。
ほかにも相手の心を読む鬼凛という敵が出てくるのですが、こちらの動きをすべて事前に封じてくる敵に対して、土門だけがとんでもない方法でこの戦いを切り抜けます。
このころ2000年台のサンデーで連載されてたのですが、仮にジャンプだったら通らない方法と描写だったかも、と思います。

あと、最後のバトルで「烈火の炎」というタイトルの伏線が回収される激アツのセリフがあるのですが、久しぶりに読み返したらそこで感動して泣いてしまいました。

 

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THOMAS

トーマス・モリス(Thomas Morris)。Peace and Afterのデザイナーです。